エレクトロポレーションとイオン導入の違いとは?浸透させられる成分の違いについて

こんにちは、美顔器の読みもの編集部です。

最近では世の女性の美容意識の高さから様々な美容法や美容用語が話題となっており、イオン導入やエレクトロポレーションもその1つです。

エステのメニューや美顔器の機能などに記載されている事の多いワードですが、並べて表記された時に「イオン導入とエレクトロポレーション何がどう違うの?」という方も多いと思います。

イオン導入とエレクトロポレーションの違い以前に「イオン導入って何?」という方もいると思いますので、この記事ではイオン導入とエレクトロポレーションの違い、エレクトロポレーションのメリット、有効な美容成分などについて書いていきたいと思います。

 

イオン導入とは?

イオン導入とは、皮膚に微弱な電流を流し、マイナスイオン化した美容成分を肌の奥に押し込む事によって高い美容効果を生む方法です。

磁石の原理にもあるように、マイナスとマイナスは反発しますので、マイナス電極を持った機械を皮膚に当て、”マイナスイオン化した成分を反発効果によって肌に導き入れる”ことからイオン導入と呼ばれます。

イオン導入

 

エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは?

エレクトロポレーションは、電気によって肌に小さな穴を一時的に空け、そこから美容成分を浸透させる方法です。

穴を空けるといっても肌への注射などとは違い、痛みはなく傷や痕も残らない事が特徴です。

 

エレクトロポレーションとイオン導入の効果の違い

両方とも肌に有効成分を浸透させる効果を持ち、「イオン導入(エレクトロポレーション)」のように一括りに説明されているケースもありますが、ここでは厳密な違いについて解説していきます。

 

大きな分子でも電気の力で皮膚深層まで導入できて肌に導入できる美容成分が違う

イオン導入は有効成分をイオン化するため、成分の粒子が小さいビタミンC誘導体やプラセンタに関してはスムーズに浸透させることが出来るのですが、コラーゲンやヒアルロン酸など粒子が大きく、イオン化が出来ません。

イオン導入で肌のバリアゾーンを突破し真皮に成分を届けるためには、1000以下の分子量である必要があると言われています。

グリシルグリシン 132.12
APPS 560
プラセンタ 数万~数十万
トラネキサム酸 157.21
コウジ酸 142.11
成長因子(GF) 2万~3万
ヒアルロン酸 100万以上
コラーゲン 30万(低分子化で500~1万)
FGF-1 1万以上
フコキサンチン 658.91

分子量が小さいと角質層を通過しやすく、逆に大きくなると肌のバリアに阻害されて表皮で留まってしまいます。

イオン導入とエレクトロポレーションの大きな違い!
美顔器の読みもの解説

イオン導入は小さな分子量の成分をより多く真皮に浸透させる技術なので、分子量の大きいヒアルロン酸やコラーゲンなどはイオン導入でも浸透させることはできません。

一方でエレクトロポレーションの場合は一時的に肌に開けた穴から成分を注入するように浸透させるため、分子量の大小は関係なく、コラーゲンやヒアルロン酸なども肌に浸透させる事が可能です。

そのため、肌に浸透させられる美容成分の種類についてはエレクトロポレーションの方が多いと言えます。

イオン導入でプラセンタが効果的という意見もありますが、プラセンタに含まれる成長因子(GF)や、上皮成長因子(EGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)は分子量が5000以上あり、イオン導入では向いていない成分と美顔器の読みものでは考えています。

とはいえイオン導入が劣っているというわけではなく、ビタミンC誘導体やトラネクサム酸など分子量の小さな成分は単純塗布した場合に比べても非常に多く肌に浸透させられ、クリニックでの施術に関してはエレクトロポレーションよりコストが安いため、肌の状態に応じて使い分ける事が大切であると言えるでしょう。

 

イオン導入の20倍の導入効果!美容成分の浸透率が違う

電極の反動効果によって肌に浸透させるイオン導入に比べて、肌に直接穴を開けて注入するエレクトロポレーションの方が導入効果は高く、その差は20倍と言われています。

成分の種類としてもエレクトロポレーションの方が豊富ですので、ちょっとした肌のケアでなく、肌を重点的に改善したいという方に向いていると言えます。

 

エレクトロポレーションで毛穴の引き締め、ニキビの改善は出来る?

エレクトロポレーションは導入する成分を選ばないため、肌トラブルに応じた成分の導入が可能です。

毛穴を引き締めたい場合にはグリシルグリシンなどの引き締め成分を直接導入できますし、ニキビ跡などを改善したい場合は、ピーリングを行った後にエレクトロポレーションでコラーゲンやヒアルロン酸などを導入する事で肌質の改善を望めます。

 

成分

グリシルグリシン

毛穴の引き締め効果
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:132.12

グリシルグリシンは皮脂に含まれる不飽和脂肪酸による毛穴の炎症を抑える働きがあり、毛穴の開きを小さくし、目立たなくさせます。

皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が酸化してしまう事により、毛穴の周りが厚く盛り上がった状態になってしまい炎症を起こします。

それによって毛穴が大きくなったように見えてしまい、酸化した不飽和脂肪酸が未熟な角質を作ってしまう事も伴って、毛穴への皮脂や汚れも詰まりやすくなってしまいます。

上記のような皮脂が原因とされる症状に対して効果的で、いちご鼻などに悩まされている方にはグリシルグリシンは最適な成分であると言えますが、老化によって皮脂が少なくなった状態での毛穴の広がりには効果が薄いとされています。

グリシルグリシンの分子量は132と非常に小さいためイオン導入器でも十分真皮層へ浸透させることが出来ます。

 

APPS(ビタミンC誘導体)

美白、ニキビ改善
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:560

APPSはパルミチン酸アスコルビン酸3Naの略称で、両親媒性(りょうしんばいせい)のビタミンC誘導体です。

両親媒性というのは、水溶性と油溶性の両方の特性を持ち合わせ、両方のデメリットを補い合っている性質を指します。

APPSは肌の奥の真皮に働きかける成分で、真皮からコラーゲンが生成されるのを促す効果や、老化の原因となる活性酸素を除去する効果があります。

活性酵素を除去する効果によって、年齢により遅くなってしまうターンオーバーを正常化する事が見込まれ、肌の入れ替わりが活発化し、結果的にメラニン色素などの定着も防ぎます。

メラニンの定着を防ぎターンオーバーを正常化することでシミやしわなどの老化の要因を防ぎ、高いアンチエイジング効果をもたらします。

APPSの分子量は560と小さいためイオン導入器で向いている成分です。

しかしながらAPPSは成分的にも安定しにくく、化粧品に配合されている場合には早めに使い切るか、粉末を購入し使用する都度化粧水を自分で作ることをおすすめします。

 

トラネキサム酸

美白、シミ予防
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:157.21

トラネキサム酸は人工的に精製されたアミノ酸の一種で、炎症やアレルギーの治療に使用されていた成分です。

その成分が、シミやそばかすや肝斑などに効果的である事が発見され、美白成分として厚生労働省にも認められました。

トラネキサム酸は、紫外線を浴びた際にメラニン色素を生成するメラノサイトに働きかけ、メラニン色素の生成に関わるプラスミンなどの蛋白分解酵素の働きを抑制し、結果としてメラニン色素を作らせないようにするため、シミの予防効果があるとされています。

トラネキサム酸の分子量は157.21と小さいためイオン導入器で真皮層へ浸透させることが出来ます。

トラネキサム酸の美白効果を10倍高めるイオン導入とは?

 

コウジ酸

美白、ニキビ改善
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:142.11

コウジ酸はお酒や味噌などに使用される麹(こうじ)に含まれ、トラネキサム酸と同様に美白成分として厚生労働省に認められている成分です。

メラニン合成に関わるチロシナーゼという酵素の原動力となる銅イオンを除去し、メラニン色素を作らせない効果があります。

コウジ酸は抗炎症作用や抗酸化作用も持っており、老化の原因とされる活性酸素を抑制する働きがあり、ニキビなどの悪化を防ぐ効果もあります。

また、肌に黄色いくすみを生み出す”糖化”についてもコウジ酸は効果的で、抗糖化作用により糖化自体を抑制し、黄色いくすみの発生を防ぎます。

コウジ酸の分子量は157.21と小さいためイオン導入器で真皮層へ浸透させることが出来ます。

 

 

フコキサンチン

シミ予防、ニキビ改善
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:658.91

フコキサンチンは昆布やワカメなどの海藻類に含まれる成分で、美容や美白に効果が望めます。

肌の真皮にあるコラーゲン組織を構成するコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを分解してしまう成分(コラゲナーゼ・ヒアルロニダーゼ・エラスターゼ)の働きを阻害する効果を持ち、肌の若さを保つために有用な成分であるとされています。

また、メラニン色素の原因となるチロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素の生成を阻止する働きもあり、シミなどにも効果を発揮します。

フコキサンチンを投与する事により、ニキビの原因とされているアクネ菌が皮脂などを栄養として増殖する際に発生するリパーゼが減少した事から、ニキビの予防にも役立つとされています。

フコキサンチンはイオン導入器で成分を浸透させることができます。

 

エレクトロポレーションに特に向いている成分

プラセンタ

シミしわ予防
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:数万~数十万

プラセンタは哺乳類の胎盤の事を指し、赤ちゃんに送る栄養の源であるプラセンタは、豊富な栄養を持ち、美容に関する成分も多彩に持ち合わせているとされています。

美肌のための5大栄養素と言われる、タンパク質・ビタミン・ミネラル・脂質・糖質を全て含んでおり、アンチエイジングに非常に効果的な成分です。

抗酸化作用と血行促進、肌の奥でコラーゲンを生み出すために重要で、年齢と共に減少してしまう線維芽細胞の増殖効果があり、ターンオーバーを促進する効果が望めます。

ターンオーバーが促進されることにより、APPS同様にシミやしわなどを防ぐ事が出来ます。

プラセンタがイオン導入に向いているか向いていないかという意見は分かれることが多いのですが、美顔器の読みものではプラセンタはイオン導入器に向かない成分と考えています。

プラセンタの有効成分EGF、FGF、NGFなどの成長因子は老化した肌の細胞を活性化させる高い効果がありますが、分子量が大きいためイオン導入器を使ったとしても真皮層に働きかけることはできません。

プラセンタを美顔器で導入する際にはエレクトロポレーションの使用をおすすめします。

 

成長因子(GF )

肌の若返り
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:2万~3万

GFはグロスファクターの略で、成長因子はその名のとおり、皮膚や細胞を始めとする人体の全ての成長や代謝に関わるヒト成長ホルモンを活性化する物質です。

成長因子は年齢と共に減少していき、特に20代後半から急激に減少されると言われており、これが老化現象の原因であるとされています。

ヒト成長ホルモンを活性化させる成長因子を補填する事により、線維芽細胞の増殖を促してコラーゲンの生成を助ける働きや、細胞自体を活性化させる働きもありますので、美容の面だけでも非常に高いアンチエイジング効果を発揮します。

成長因子はいくつかの種類がありますが、分子量は1万以上であることが多いためエレクトロポレーションの使用をおすすめします。

 

ヒアルロン酸

肌の保水力を高めハリのある肌にする
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:100万以上

ヒアルロン酸はアミノ酸と糖類が重なって構成されている”ムコ多糖類”です。

人体に元々存在する成分で、線維芽細胞で生成され、肌のハリを保つために重要な成分とされています。

高い保湿性を持っており、乾燥によって起こる小じわ・くすみなどに効果的で、潤いのある肌を取り戻す役割を果たします。

線維芽細胞による生成は年々減少してしまいますので、外部から導入する事によりアンチエイジング効果を望めます。

ヒアルロン酸は分子量がとても大きいためイオン導入器では真皮層へ浸透させることができません。

真皮層は表皮の約10倍の厚さがあり、真皮層のヒアルロン酸が減少することで表皮も乾燥しハリが無くなり肌荒れやかさつきの原因にもなります。

エレクトロポレーションを使うことでヒアルロン酸が真皮層へ浸透できるようになり、肌の奥から潤わせることが出来るようになります。

様々な化粧品に配合され、真新しさを感じなくなったためヒアルロン酸は軽視されやすい成分ですが、肌の保水力はとても高く、エレクトロポレーションで使いたい成分の上位にいることは間違いありません。

 

コラーゲン

肌のハリ、弾力を高める
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:30万(低分子化で500~1万)

ヒアルロン酸と同様、肌の真皮にある線維芽細胞から生成される成分で、肌のハリや弾力を保つために重要な役割を担っています。

コラーゲンは紫外線や糖化などにより劣化する性質を持ち、劣化してしまうと肌のハリが失われてしまいます。

内服による効果もありますが、年齢と共に肌の真皮で生成されるコラーゲンが減少しますので、肌に直接導入する事によって内服よりも効果を発揮すると言われています。

コラーゲンは分子量がとても大きいためエレクトロポレーションの使用をおすすめします。

 

FGF-1

真皮層の細胞増殖を助ける
イオン導入エレクトロポレーション

分子量:1万以上

FGF-1は線維芽細胞増殖因子の1つで、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを生成する線維芽細胞自体の増殖を促進する成分です。

真皮のコラーゲン組織の活性化以外にも血管の修復作用なども認められており、アンチエイジングに高い効果を発揮します。

肌に直接導入する事により、真皮の線維芽細胞を増殖させる効果を望め、ヒアルロン酸などの注入より効果が長期間持続するとされています。

ヒアルロン酸注射が3ヶ月~1年ほどの効果とされ、FGF-1の注入は3年近く効果が続くと言われています。

FGF-1は分子量が大きいためエレクトロポレーションの使用をおすすめします。

 

 

参考資料

バイオ医薬品への期待と課題

 

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